40代で転職に失敗した・・・人生どん底だ。どうしよう
とても落ち込んでいらっしゃいますね・・・
こんにちは!JOBLOGサポーターのサマーです。
私も700名以上転職支援する中で、40代の転職に失敗したと落ち込んでいらっしゃる方の相談を多く受けてきました。
転職先で、自分のイメージとのギャップが大きいと落ち込んでしまいますよね。
私自身も、転職したばかりの時に「失敗したかも」と思ったことがあるのでよくわかります。
でも、大丈夫です。
これまでマイナビで5年間、1000社以上の採用担当者を訪問し採用コンサルティングを経験。現在転職エージェントとして700名以上の転職支援をする中で、実は「本当に転職に失敗してしまった人は、少ない」というのが私の結論です。
なぜなら「どうして失敗したと感じるのかを明確」にし、それが「本当に失敗なのかを正しくとらえる」と、「失敗ではなかった」と前を向ける方が多いからです!
今日は「転職失敗とは何か」について解説し、その後、どん底な気持ちから這い上がるために押さえておきたいポイントについてお話していきますね。
40代の転職に失敗したら「どん底」が待っているなんて嘘!
どうしてあなたは、「転職に失敗し、どん底だ」と感じるのでしょうか?
私は、下記の3つについて、よく転職希望の相談をいただきます。
①人間関係が悪いから
②労働環境が悪いから
③仕事内容が合っていないから
それぞれ、深い悩みを持つ方もいらっしゃいますし、実際にとてもつらい思いをされていると思います。
しかし、少し物事の見え方の視点を変えるだけで、気持ちが和らぐことがあるのでそれぞれの問題について一緒に考えてみましょう。
転職失敗でどん底だと感じる理由①人間関係が悪いから
入職してみたら、社員同士のコミュニケーションがあまりない!
休憩室で悪口も聞こえたし、雰囲気が悪くて最悪。。。
私も人間関係に悩んだことがあるので、その気持ちはよくわかります。
入職して気分も一新し、今日から頑張るぞ!と思った矢先に職場の雰囲気が良くないと、がっかりしますよね。
しかし、調査によると約6割の人が人間関係を理由に退職・転職したことがあるのです。
(出典;doda)
つまり、多くの職場で「人間関係」に対する問題が起こっているということです。
エージェントやハローワークなどで「雰囲気が良い職場」と紹介されたとします。
しかし、「あなたが雰囲気がいいと感じるかどうか」はあなたにしかわからないのです。
「雰囲気がいい」と口コミで評判になっている会社に転職しました。
しかし入社してみると、上司の声が大きく指示が雑で、とても怖く感じました。
同僚同士も目を合わせないなど、コミュニケーションはあまりありませんでした。
しかし3か月後、急な部署異動でその上司がいなくなり、少しは働きやすくなったように思います。転職も検討していましたが、耐えてみてよかったです。
考えてみれば、前職でも人事異動等によって雰囲気の良し悪しは目まぐるしく変わっていたように思います。
どんな会社にも少なからず雰囲気の良し悪しはあるのだと痛感しましたし、他者の評価が必ずしも自分にフィットするわけではないと感じました。
職場の雰囲気というのは生ものです。
今日、職場の雰囲気が良かったとしても、明日ムードメーカーが退職したら、どうでしょう。
雰囲気の良くなかった職場から、来月、怖い上司が部署異動したら、どうでしょう?
どんな会社にも変化は起こるものです。
「雰囲気」という予測できないものを見つめると、本当に大切なものを見失います。
これだけ多くの人が人間関係に悩んでいるということは、人間関係の悩みがない会社は存在しないとも言えるでしょう。
人間関係の悩みが深く、転職したいという気持ちになるようであればもちろんそれも一つです。
しかし、短期離職となってしまう前に、「他の企業に転職して、その悩みが解決する可能性」がどのくらいあるのか冷静に検討してみましょう。
「雰囲気のいい職場」の情報に踊らされないことが大切。
転職失敗でどん底だと感じる理由②労働環境が悪いから
思っていたより残業が多い!これじゃ何のために転職したか分からないよ
思っていたよりも働く環境が良くないと感じてしまうこともあるかもしれませんね。
「もっと入社前に確認すればよかったのかな・・・」と後悔する方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私が支援してきた700名以上の転職希望者の中で、実際に入職した後ギャップがなかったという人はほとんどいません。転職前に、入社後の働き方についてどんなに確認していても、ギャップは必ずあるものだからです!
別の場所で働いた経験があるからこそ、自然に比較してしまったり、自分のイメージや固定概念をもって入職するので、ギャップは必ず発生します。
もちろん、ギャップが大きければ転職するのも一つでしょう。
しかし、あなたが長期就業を目指したいと思うなら、ポイントになるのは、そのギャップを「成長につなげて考えられるか」だと思います。
今回の様に残業の多さに悩む場合はどうでしょうか。
確かに残業が多いけど、前職では学べなかった深い知識を身につけられている感覚もあるな。これも、ある程度仕事に慣れるまでの間だし、残業代も出ていることだから、自分の成長のためにもう少し頑張ってみるか!
仕事に慣れるまでの間であることや、残業代も出ていることにスポットを当ててみると違った見え方が出来たようです。
「今」だけでなく、未来にフォーカスして考えてみるのも一つかもしれませんね。
転職失敗でどん底だと感じる理由③仕事が合っていないから
仕事の責任が重すぎる。もう少し気楽な仕事だと思ったのに・・・
仕事がフィットしていないと感じる、というケースもあるかもしれませんね。
私が実際に採用担当者からご相談をいただくとき、仕事内容が合っていないと感じる方の理由は以下の様に分かれます。
つまり、仕事の責任や残業の多さが負担になる人と、仕事を与えてもらえないことが不満になる人が存在するのです。
真逆の理由なんだね!!丁度いいバランスがあればいいのに・・・
そうですよね。
しかし、企業も人です。
「ちょうどいいバランスの仕事」というのが入社してすぐに与えられるという人は少ないです。
なぜなら、あなたの能力を会社が理解しきれていないからです。
しかし、多くの人がその会社での経験を重ねることで、だんだんとバランスが整う感覚を得られると思います。
今は勝手の分からない場所で、人間関係も築けていない中の手探りの状態だからこそ負担も大きく感じるかもしれませんが、今の場所に慣れることで仕事のバランスが整っていく可能性もあります。
やはりどうしても仕事が合わないという場合は、「部署異動」で問題が解決する場合もありますよ。
転職検討の前に部署異動であなたの職歴を守る方法も!
以上3つのポイントについて、異なる視点で見てみるという方法をご提案しました。
短期離職はあなたの職歴に傷をつけ、市場価値を大きく下げてしまいます。
あなたのお悩みが少しでも和らげば幸いです。
とはいえどうしてもこの状況から抜け出したいという方もいらっしゃると思います。次の転職で失敗したくない人に向けた要注意ポイントをご紹介しますね。
40代の転職で転職先に、入社日を急かされる場合は要注意!
「なるべく早く入職してほしいんだけどいつから来れますか?」
志望度が高い企業であれば、上記の様に相談されたとき、前向きな話をもらった嬉しさで「期待にこたえたい!」と思うでしょう。
しかし、その結果後悔してしまったというご相談が多いです。
職場に早く申し出をしてみます!と勢いで言ってしまったけど、もう少し考える時間が欲しかったかも。現職にも急いで退職すると迷惑をかけてしまうな・・・
実は転職に失敗した、と相談を下さる方の多くが「急いで決めてしまった」という背景を持っています。
しかし、個人的には、「早く来てほしい」と必要以上に急かす企業は要注意だと思っています。
なぜなら以下の2点で、優良企業と言いづらいからです。
退職までの期間が無いということは、現職へ大きな影響がある場合もあるが、その点に配慮していない。(自社が良ければよいという考え方)
・あなたに対して
現職に対して迷惑がかかる可能性のあることをさせようとしている。「あなたが円満に退職する」という点への配慮がない。
その「予測できない欠員」を予期して、余裕を持った採用を行えるのが計画性のある企業=優良企業だと私は考えます。
企業規模に関わらず、計画性のある企業は「急な退職」「急な内定辞退」があったとしても、人を急かして採用しなくてもいいよう、備えているものです。
「急いで採用しなければならない企業」というのは何かネガティブな事情があると考えた方がよいでしょう。
一般的には退職まで1か月~3か月かかるというのが常識です。
また、「早く来てほしい」という意味が、あなたへの高い採用意欲である場合もありますが、誠実な企業であれば「あなたが円満に退職すること」を尊重し、入職時期もある程度相談できることが多いです。
とはいえ、社会全体が人手不足と言われている今、余裕のある企業の方が少ないのも事実です。
「なるべく早く来てほしい」という話のある企業も一定数あると思いますが、あなたの事情に耳を傾けず、「とにかく早く」と、必要以上に急かす企業には、注意しましょう。
どのような意味での「早く来てほしい」なのかを見抜けることが重要です。
40代の転職で前職に出戻り転職するのは、恥ずかしい?
なんだかんだ前の会社って恵まれた環境だったんだな。
やっぱり前職に戻りたい!!でも出戻りって恥ずかしいよね?
転職エージェントをしていると、「前職に出戻りたい」という相談もとても多く耳にします。
実際に前職に出戻る方も沢山いらっしゃいます。
私は前職への出戻りに賛成です!
なぜならあなたにも、受け入れる出戻り先の企業にもメリットがあるからです。
・仕事環境が分かっているのでギャップが少ない可能性
・書類選考等、選考が割愛される可能性
・同じ仕事内容とは限らない(希望部署が叶わない場合も)
・出戻ってきたんだ、という同僚からの目線は一時ある
・中途採用者向けの研修を割愛できる為即戦力となる可能性
・求人広告などの採用コストを抑えられる
・どのような人かわかっているので選考をスピーディーに行える
・他社を見て戻ってきたので早期離職は考えづらい
・再度退職される可能性がある
出戻りが叶った場合は、前回退職した際に同僚にかけた労力(手続きや引継ぎ)に謝罪し、再雇用への感謝を表しましょう。
正直、「出戻りするなんて」という同僚からの目線が無いというわけではないですが、そのような目線も長くて1か月というところだと思います。
あなたが外に出てみたからこそ「前職のすばらしさ」に気づくことが出来たわけですし、他社を見て戻りたいと思えたわけですから、長期就業につながるのではないかと考えます。
出戻りは職歴上、特に問題視されないことが多いです!
出戻り出来たということは、出戻り先の企業があなたに「再び雇う価値」を感じていたことの表れなので、あなたに市場価値があることを表す場合もあります。
一時の恥ずかしさはあるかもしれませんが、あなたが思っているよりも「あるある」なので、戻りたい思いがあるのであれば、前職へ一度相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?本日は「40代の転職失敗の考え方」について情報をシェアしました。
どん底だ、と感じるあなたの悩みが少しでも和らぐことを心から祈っています。
実際にご相談いただく方の多くが、視点を変えるだけで少し前向きになれたとお話してくださいます。
悩んでいるなら転職してしまえばいいという考え方を否定するつもりはありません。
あなたが本当に転職したいと思うなら、その気持ちに寄り添えるエージェントでありたいと思っています。
しかし、少し視点を変えて見て、「もう少し頑張ってみよう」と思えた積み重ねが、何物にも代えがたい経験値を積んでいくことにつながると私は思っています。
あなたの悩みは、私の悩みです。
働く人が一人でも多く幸せを感じ、おいしいご飯を食べられる環境にいてほしいと思います。
心から応援しています。
それではまたお会いしましょう。
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